軍事とAI「忠実な僚機」でも大切なのはAIの教育
10/20(火) 7:11配信 マイナビニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/c743ca2c7d15f0737fb4fcb83832c7abff099388

過去の任務経験に基づいて、「やるべきこと」「やってはいけないこと」「避けたほうがいいこと」「優先度が高いこと」「優先度が低いこと」に関するデータを大量に集めて、学習させなければ仕事にならない。
もちろん、学習させるだけではなくて、学習させた結果に基づいて「仕事ができる」ことを確認しなければならない。
場合によっては、忍び寄るのではなく、自ら目立つところに出ていって「囮」となり、敵の防空網を覚醒させる場面もあり得る。

こうした「忠実な僚機」計画のひとつに、オーストラリア空軍がボーイングと組んで進めているBATS(Boeing Airpower Teaming System)がある。
機体の実大模型を2019年2月のアヴァロン・エアショーでお披露目した後、2020年5月に初号機が完成、お披露目した。4,000万豪ドル(2,570万ドル)の予算でプロトタイプ3機を製作することになっている。
機体の全長は11.7m、航続距離は3,000〜3,700km、ノーズ・セクションは任務に応じて構成の変更が可能。

そのBATSを手掛けているボーイング・オーストラリアは2020年9月8日に、無人機が搭載するAIに対して目標の探知・意思決定・行動を教え込む件について「進展があった」と発表した。
シミュレータによる学習を行い、それを反映できていることを飛行試験で確認できた、という趣旨。