半導体露光装置の蘭ASML、対中輸出の継続表明
10/23(金) 16:01配信 東洋経済オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/69ef6de736e758c383f471f0a24adc4b6e17afa4

「一般論で言えば、オランダからこれらの顧客に向けてDUV(深紫外線)露光システムを輸出する場合、アメリカ政府に許可を申請する必要はない」──。
10月14日、半導体露光装置で世界最大手のASMLのロジャー・ダッセン最高財務責任者(CFO)は、2020年7〜9月期決算の説明会でそう明言した。

この発言には伏線がある。10日前の10月4日、中国の半導体受託製造(ファウンドリ)最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)は、
同社のサプライヤーの一部が半導体の製造装置や原材料を供給する際、アメリカ商務省の事前の輸出許可が必要になったと発表した。
アメリカ政府が中国の半導体産業に対する輸出規制を強めるなか、オランダ企業であるASMLが中国の顧客に引き続き製品を供給できるかに注目が集まっていたのだ。

ロイター通信は2020年1月、アメリカ政府が安全保障上のリスクを理由に、ASML製のEUV露光システムの対中輸出に許可を与えないようオランダ政府に要請していると報じた。