>>893

そして「1」は田中角栄、それほど酷くはないが、平凡な漁師の村山富市、
石工の親方の広田弘毅、そして菅義偉ではないか。
いずれも上級学校に行くのは簡単でない環境だと思う。

さて、我らの菅首相だが、これまで週刊誌などの報道を総合すると、
父親は満鉄に勤めていたというから優秀な人だったのだろうが、
戦争で這々の体で帰って来たようだ。
農地改革があったので、もともとの地主かどうかは分からない。
イチゴ栽培をして成功し、息子には跡を継いで欲しかったようだ。
そこで、ある報道では死んだ両親に聞いた話として、難関旧帝大を受かったら
行っていいが、そうでないなら秋田に残って農業をやれといったのだという。

といっても秋田の農村地帯で難関大学に合格するのは、
東京の子の比ではない難しさだから、東京で東大以外はダメといわれてるようなものだ。
どういう受験歴だったのかは不明だが、2年遅れで法大にいってる。
また、その間、高校の世話で板橋の段ボール工場に勤めたこともあったらしい。
結局のところ、父親の反対を押し切って
東京の私立で比較的に学費が安かった法政大学に入学したということだろう。

菅首相は私より3歳上だが、地元とか近隣の国立なら大学に行ってよいが、
それでないなら、跡つげとか結婚しろとか親が言うのは、
地方の普通の家庭で珍しくなかった時代である。
工場が東北の農村に進出してそこで働きながら兼業農家やるということが可能になった
のはそれより10年ほどあとのことだ。

そんなときに、向学心が強い少年が、苦労しながら働いたり、
いろんな人の援助受けたりしながらなんとか大学を卒業できたというのはよくある話だ。
それを都会の人が農村ではもっと気の毒な人も多いから庶民とはいえないなどと
厳しさを揶揄するのはちょっとどうかと思う。

https://news.yahoo.co.jp/articles/25ff1107e10e5b6f427dac3a5d9d14da236004d8?