北朝鮮に射殺された男性の息子 文大統領に手紙=「国は何をしたのか」
2020.10.06 09:53

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍に海上で射殺された韓国海洋水産部所属の
公務員男性の息子が文在寅(ムン・ジェイン)大統領宛ての手紙で、
父は越境していないと主張し、名誉の回復を求めた。

 男性の兄が息子の手紙をメディアに公開した。

 息子は高校2年。手紙では
「180センチの身長に68キロしかない細身の父が38キロの距離を、
しかも潮流に逆らって泳いだというのが本当に腑に落ちると考えているのか聞きたい」
と指摘した。

 また、「父は私の学校に来て職業の紹介をするほど、仕事への自負心が高かった」
として、複数にわたって表彰を受けるほど真面目だったと強調。
「私たち家族はいかなる証拠も見たことがなく、
(父が自ら越境したとの政府の)発表を信じられない」とし、
「北側の海域で見つかったという人が私の父という事実も認められないが、
国は説得力のない理由だけを証拠だと話している」と批判した。

 その上で、「私たちが受けているこの苦痛の主人公が大統領の子どもだとしても
今のように振る舞えるか」として、
「遺体すら探せない現状況を誰がつくり、父が残忍に殺されたときに
この国は何をしていたのか、なぜ父を守れなかったのか問いかけたい」と書き込んだ。

https://jp.yna.co.kr/view/AJP20201006001000882