【コラム】日本海単独表記を引き出した決定的一手 記事入力 : 2020/10/01 11:00
感情的な主張ではなく、折衷戦略で意味ある成果
「政治」過剰ならば韓日関係は望み薄…安倍辞任契機に突破口は開けるか

 「東海」「日本海」という表記を巡る韓日の外交戦で最近、意義深いニュースが伝えられた。
世界の海洋名称の国際標準を定める国際水路機関(IHO)が名称ではなく「固有番号」で
海を識別するという仲裁案を提案したからだ。日帝強占期である1929年からIHOは
「日本海」という単独表記を維持しているが、91年ぶりに変更が可能となった。
すぐに「東海」が使われるわけではないが、海の名称が数字に置き換えられれば、
「日本海」という主張の法的根拠を崩す効果がある。11月のIHO総会で採択される可能性が高いという。

 韓国政府は過去30年余りにわたり、国際舞台で「東海単独表記」ではなく、
「東海/日本海の併記」を要求してきた。大韓民国で東海単独表記を望まない人はいないだろうが、
韓国側が最初からそれにこだわれば、何も受け入れられなかったはずだ。
韓国政府は国際的な条件を勘案した折衷案として国際社会を説得した。
同時に水面下の世論戦を展開し、全世界の地図で「東海」表記の割合を40%まで引き上げた。
IHOが「併記」と事実上同様の効果を上げる数字体系で韓日間の紛争を解決しようとしたことも
こうした環境変化がきっかけだった。今後「日本海単独表記」という公式基準もなくなれば、
東海表記はさらに広まるはずだ。「夢のような100を追って無駄骨を折るよりも、
ひとまず現実的な50を取り、残る50のために落ち着いて後の準備を図る」という外交の定石だ。(以下略)
ttp://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/10/01/2020100180023.html

> 日本の看板が菅首相に変わり、年内に韓日首脳会談が行われる可能性もあるという。
>これまで露骨に韓国国民を刺激してきた安倍前首相は韓日関係で最大の障害だった。菅首相には
>「安倍の影」も付いて回るが、どうであれトップが変わったことは二国間関係の再設定には数少ない
>機会だ。現政権が「東海」のような妥協の妙を発揮するか、慢性的に反日をあおるのか見守るべきだ。