家庭板コピペのようなウリナラ嫁事情

韓国では30日から中秋節「秋夕(チュソク)」の連休に入る。今年は10月4日までの5連休。帰郷客で毎年、列車や飛行機は満席になり高速道路は渋滞するのだが、今年は新型コロナウイルス感染防止のため、丁世均(チョン・セギュン)首相が国民向けの談話で帰省自粛を呼びかけた。
世論調査によると1泊以上の帰省を計画している者は16%で、例年の半分以下という。
そんな中、帰省自粛勧告をひそかに歓迎している人々もいる。本来なら夫の実家に同行するはずの女性たちだ。韓国では秋夕前に憂鬱になる女性が多いと毎年耳にする。夫の実家への秋夕用の料理の持ち寄り。先祖へのお供え。しゅうとめの小言。親戚付き合いが特に精神的な重圧という。
だが、今年は韓国政府が直々に帰省自粛を求めている。夫の実家に行くはずだった知人の韓国人女性は、皆どことなく表情が明るい。「うれしそうですね」と尋ねると大概、「いえ、別に」と含みを持たせた笑顔で反応する。
「義父母を感染させるようなことがあってはいけませんから」というのが模範的な回答。「何よりも政府が『みなさん、自粛してください』とお願いしているのですから」とも聞く。韓国政府の帰省自粛勧告は、一方で、帰省忌避の格好の
口実になっている。コロナ禍が思わぬ副産物をもたらしたようだ。(名村隆寛)
https://www.sankei.com/column/news/200930/clm2009300005-n1.html