円上昇、一時104円ちょうど 半年ぶり高値
2020/9/21 17:35 (2020/9/21 18:38更新)

円相場が上昇している。
21日の外国為替市場で一時、1ドル=104円ちょうどと3月中旬以来およそ半年ぶりの円高・ドル安水準をつけた。
米国の金融緩和が長引くとの見方から投資家のドル売りが強まり、市場で円を買う動きが広がっている。
欧州株が軒並み下げたことも投資家のリスク回避姿勢を強め、円高・ドル安に拍車をかけた。

国内が22日まで連休となるため市場参加者が少なく、通常よりも円相場が振れやすくなっている。
9月末の中間決算を控え、国内企業の円買いが入るのも円高圧力を強める要因だ。

円高が急速に進んだ局面では財務省や金融庁、日銀の幹部が情報交換の会合を通じて市場をけん制してきた。
菅義偉政権が16日に発足したばかりで「円高けん制が出てこないなか、
投機筋が連休中に円の上値を試しやすくなっている」(クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司氏)との指摘もある。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64105540R20C20A9NN1000/
https://jp.investing.com/currencies/usd-jpy-chart