人事について朝日新聞の記事。

「仕事できる人」どこへ 人事に不安、菅氏いきなり試練
石井潤一郎、安倍龍太郎 大久保貴裕 2020年9月15日 22時21分

 「脱派閥人事」を掲げた菅義偉・自民党新総裁(71)を支える党執行部が、派閥均衡型に納まった。
総裁選で菅氏を支持した5派閥で主要ポストを分け合った。
ただ、派閥内では想定と異なる人選に不満もくすぶり、調整過程で混乱もみられた。
派閥領袖(りょうしゅう)や公明党からは、早くも政権運営への注文が飛ぶ。

 国会での首相指名選挙を翌日に控えた菅氏は15日朝、
公務をこなしながら人事の構想や調整で詰めの作業を進めた。官房長官として最後の定例閣議に臨み、
自民党本部であった党役員会などに出席する合間に、関係者と電話連絡を繰り返した。
「国民のために働く内閣を作っていきたい」。党4役を正式に決めた総務会では、そう力を込めた。

 その後、新4役はそろって党本部で就任会見に臨んだ。
4人に森山裕国会対策委員長(75・石原派)を加えた新執行部のメンバーは、
いずれも総裁選で菅氏を支持した派閥の重鎮だ。

 「一丸となって党を盛り上げていく。小競り合いは絶対に生じてはならない」。
二階俊博幹事長(81)がそう語ると、横に並んだ山口泰明・選挙対策委員長(71・竹下派)らは
深くうなずいた。記者団から「論功行賞では」と指摘されると、
二階氏は「つゆほども思っていない。党に対する偏見だ」と色をなして反論した。

菅氏から細田会長への直電
 菅氏は今回の人事に臨むにあたり「派閥からの要望を受け付けない」と脱派閥を強調していた。
ただ、新たな党の布陣に「派閥に配慮したということだ」(細田派幹部)との見方が広がる。
その調整過程でも派閥への配慮がちらついた。(以降有料記事)

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