コロナ治療薬5種、投与に学会指針 重症度別に 「効果、費用、副作用など考慮」
9/19(土) 20:30配信 毎日新聞

指針によると、軽症者には五つのうち唯一、新型インフルエンザ治療薬の「ファビピラビル(商品名アビガン)」の投与を弱く推奨する、とした。
中等症・重症患者では、関節リウマチなどで使用されるステロイド薬「デキサメタゾン(同デカドロンなど)」の投与を強く推奨し、エボラ熱の候補薬「レムデシビル(同ベクルリー)」は弱く推奨、とした。

一方、抗マラリア薬「ヒドロキシクロロキン(同プラケニル)」は「投与しないことを強く推奨」とした。
トシリズマブ(同アクテムラ)については、まだ十分な科学的根拠が得られていないことを理由に「現時点では推奨しない」との表記にとどめたが、今後改めて評価を示すという。

指針を作成した両学会の特別委員会の西田修理事は「科学的根拠や効果だけでなく、費用対効果、副作用などを鑑みながら作成した」と述べた。