イギリス人の国際情勢分析能力も落ちたもんだ。↓

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63843720V10C20A9TCR000/

「2003年の米軍イラク侵攻の米国の本当の動機は、世界第2位の確認埋蔵量を誇る
イラクの石油を掌握することだったと、侵攻を批判する人たちは常に考えてきた。
「イラクの自由」作戦をたくらんだ者でさえ、イラクは復興を石油収入で楽にまかない、
米国に有利な形で中東情勢を書き換える従属国になると信じていた。」

↑「イラクの石油を掌握する」目的もあった、程度の話だよ。
  金勘定だけで動く様なら、米国外交はここまで酷くなってはいない。
  イラク侵攻の結果起きたことは、米国の占領統治が失敗しただけ。


「だが、イラク戦争の目的がもし石油と中東への影響力を得ることだったとすれば、
その後の戦いに最終的に勝ったのは、米国ではなく、砲弾を1発たりとも撃たな
かった中国のように思える。世界最大の原油輸入国である中国は今、イラクに
とって最大の貿易相手国になっている。イラク以上に中国に石油を売っているのは
ロシアだけだ。今年上半期、イラク産石油の対中輸出は前年同期比で30%近く
増加し、イラクの輸出全体の3分の1以上を占めた。・・・

米国史上最も長い戦争が終わろうとしているアフガニスタンでも、似たような
力学が働いている。・・・中国政府が事実上、和平プロセスを仕切っており、
反政府武装勢力タリバンに対し、米軍が完全に撤退した暁には莫大な
エネルギー・インフラ投資をすると約束している・・・」

↑核兵器のせいで全面戦争が出来ない為、『孫子』が有効になってる昨今、
  『孫子』を生み出した国が上手く立ち回ることができるのは当たり前。
  ちなみに、『孫子』では、断固として戦う事を選ぶモンゴルの様な遊牧民
  (現代ならイスラム原理主義者)に対抗できないのは歴史が示す通り。