米政府 北朝鮮がミサイル開発の資材調達を継続と企業に警告 2020年9月2日 5時40分

アメリカ政府は、北朝鮮が外国企業との取り引きを通じて
弾道ミサイル開発に必要な資材の調達を続けているとして、
各国の企業に対しこうした行為が制裁の対象になる可能性を示唆し、強く警告しました。

アメリカ国務省と財務省、それに商務省は1日、
北朝鮮の弾道ミサイル開発に関する勧告を共同で発表しました。

勧告は、北朝鮮がミサイルの移動式発射台に転用するため
林業用の大型トラックを調達していることなどを挙げて「北朝鮮は弾道ミサイル開発に必要な資材を
入手するため、外国企業を含む広範なネットワークを利用している」と指摘しています。

そのうえで「民間企業は、国連やアメリカの制裁対象となる行為と認定された場合に
直面する結果を認識することが極めて重要だ」として、
各国の企業に対してこうした行為が制裁の対象になる可能性を示唆し、強く警告しました。

また、国務省は別の声明で「北朝鮮による弾道ミサイルの能力向上の試みは、
地域と世界にとって重大な脅威となっている」と指摘し、
北朝鮮の非核化に向けて各国との連携を強化する考えを強調しました。

アメリカ政府としては、米朝の非核化交渉が途絶える中、
ミサイル開発につながる資材の調達を防ぎ北朝鮮への圧力を強化するねらいがあるとみられます。

ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20200902/k10012595941000.html