首相、プーチン氏と電話協議へ調整 領土交渉の継続確認 2020年8月30日 22時12分

 辞任を表明した安倍晋三首相がロシアのプーチン大統領と
31日にも電話で協議する方向で調整していることがわかった。
複数の政府関係者が明らかにした。持病の悪化を理由に辞任することを説明し、
日ロ平和条約交渉などについて引き続き協力することなどを確認するとみられる。

 安倍首相は北方四島をめぐる問題で、プーチン氏と27回にわたる会談を重ねた。
2018年11月のシンガポールでの会談では、平和条約締結後に歯舞群島と色丹島を引き渡すとした
1956年の日ソ共同宣言を基礎に平和条約交渉を加速することで合意し、
2島返還をめざす路線に転換した。しかし、その後、交渉は進んでいない。

 首相の辞任表明を受け、ロシア大統領府のペスコフ報道官は28日、ロシアメディアに
「全く残念だ。安倍氏は両国関係の発展に評価しきれないほどの貢献をした」と述べている。

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