【寄稿】 安倍晋三氏とそのレガシーとは ナショナリストか現実主義者か
ジョン・ニルソン=ライト博士
ケンブリッジ大学および英王立国際問題研究所(チャタム・ハウス)

>  安倍氏の成功は、戦後の日本政治で典型的な合意型政治からいきなり脱却するよ
> り、むしろ段階的で漸進的な改革によって実現した(ある程度改革派だった2000年代の
> 小泉純一郎氏や1980年代の中曽根康弘氏も、同様だった)。
>  安全保障政策では多数の重要分野で、この綿密で漸進主義的アプローチが成果を生
> んだ。

>  さらに外交政策全般を見渡せば、安倍氏は日本外交を大胆に革新者したし、戦略的
> な思考能力の持ち主であることを実証してきた。外で起きることに受身だったり、米政府
> の主導におとなしく従うのがほとんどだった、過去の総理大臣とは、そこがはっきり違っ
> ていた。
>  安倍首相のもとでのこうした変化は、インドやオーストラリアとの新たな戦略的パートナ
> ーシップや東南アジア諸国との防衛協定、イギリスやフランスとの野心的な二国間の外
> 交・防衛パートナーシップ、さらには太平洋とインド洋にまたがる様々な国との経済や安
> 全保障政策の調和を目的とした、新たなインド太平洋構想の明確化などに反映されて
> いる。
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-53955851