岡口判事を戒告 懲戒、異例の2度目 FBに不適切投稿・最高裁
8/26(水) 18:16配信
時事通信

 自身のフェイスブック(FB)に殺人事件の遺族を侮辱する投稿をしたとして、
懲戒申し立てを受けた仙台高裁の岡口基一判事(54)の分限裁判で、
最高裁大法廷(裁判長・大谷直人長官)は26日、岡口判事を戒告とする決定をした。

 岡口判事は2018年にもツイッターへの投稿で戒告とされている。
同じ裁判官が2度懲戒されるのは異例。

 申し立てなどによると、岡口判事は19年11月12日、自身のFBのアカウントで、
東京都江戸川区で起きた高校3年の女子高校生殺害事件に言及。
遺族が同判事を国会の裁判官訴追委員会に訴追請求したことに触れ、
「遺族は俺を非難するよう洗脳された」などと投稿した。

 投稿したのは女子生徒の命日で、遺族の抗議を受けた仙台高裁が今年1月、
最高裁に分限裁判を申し立てた。
同判事は東京高裁所属だった17年にも同事件についてツイッターに
「無惨(むざん)にも殺されてしまった」などと投稿して厳重注意を受けている。

 18年10月、自身が担当していない飼い犬の所有権に関する民事訴訟について、
当事者の感情を傷つけるような投稿をし、
「表現の自由を逸脱した」として戒告処分を受けた。
こうした投稿をめぐり、裁判官訴追委も罷免を求めて
弾劾裁判所に訴追するか否かを審議している。 

https://news.yahoo.co.jp/articles/bbe7e849ce514a5384b62f2af865f6cfd1617bf2