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また、ロシアは6月に発生したヒマラヤ国境での中印衝突の際、
インドに対し戦闘機の売却と軍艦の更新について契約を交わした。

ロシア科学アカデミー研究員はこれについて「インドは国際的な兵器の有望市場であり、
これまでも売却してきた。また米仏も売却している」と述べ、問題視すべきでないとした。
一方で、オーストラリアのカーティン大学准教授はロシアは軍事面およびビジネス面での
ウクライナとの中国の協力に不安を感じていると分析。
また、「中国人はロシアの軍事技術をリバースエンジニアリングし、
その後、ロシアのデザインに基づいた中国産の製品を販売することを試み、
それによって世界の武器販売市場でロシアと競争している」と述べた。

その一方で中国に対するS-400対空ミサイルの提供が停滞している。
これについて中国メディアは「提供は新型コロナが原因で『遅延』しているだけだ」としているが
ロシアメディアは「中国側のスパイが原因で『中止』した」と報じており、内容が異なっている。
ワシントンランド研究所のグロスマン上級防衛アナリストは、提供停止は「極めて興味深い」と表現、
近年主張されてきた「中露安保協力の強化」と相反するものだと語った。
さらに、「S-400の提供停止はヒマラヤでの衝突から2週間以内に決定されたものだ。
これは、モスクワの決定が事件への対応であったことを強く示唆している」と述べ、
「冷戦を通してソビエト連邦はインドの親友であり、現在もそれは変わらない。
S-400の決定は、ロシアがインドに対する中国の行動を罰することで、
ニューデリーに対してモスクワが依然としてその利益を支持し、
インドにとってロシアは信頼でき得ると証明すべきだと決めた結果であったと思う」と分析した。

中国のネット上では「敵と戦っているときに、友人がナイフを敵に渡したとしたらどう思うか?」、
「ロシアが信頼できないという明確な事件だ、中国は目を覚ますべき」とロシアへの批判が噴出した。
特に2018年にインドが購入したS-400は迅速に提供するとロシアが同意したことは、
「2014年に注文した中国よりも優先させた」として、多くの中国人を激怒させた。