「中露蜜月」に亀裂?印が露に対し米国主導の「インド太平洋」構想参加勧誘も。 SCMP報道。
ttps://www.scmp.com/week-asia/politics/article/3098398/could-russia-side-us-and-india-against-china

中国の習近平国家主席とロシアとプーチン大統領は、
中国とロシアが共同で「覇権主義と一国主義に反対する」ことを求め、
両国の関係は「前例のない」レベルに達したと「蜜月関係」をアピールしてきた。

しかしここ数か月で「中露蜜月」に亀裂が生じてきた。
ウラジオストクの歴史問題、インドへのロシアの武器の販売、北京へのロシアのミサイルの配達の遅れ。
その中でも最も爆発的な問題は、インドによる米国主導の「インド太平洋」構想へのロシア参加提案だろう。
先月その可能性を尋ねられた米ポンペオ国務長官は「その機会はあると思う」と答えた。

先月2日、駐中ロシア大使館がTwitterにウラジオストク市160周年を祝う映像を投稿、
中国人は中国の地であったこの地域をロシア帝国が1860年清から
強制的に奪った歴史を想起させると、ロシア大使館のツイートを非難した。
環球時報の胡錫進総編集者は、「東方を支配せよ」を意味する「ウラジオストク」という名称を拒否し、
中国の昔の名称である「海参威」と呼んで非難に参加した。
さらに過激な一部の中国人は、2014年のロシアによるクリミア併合をとりあげ、
中国がこの問題に対する立場を再考しなければならないと主張した。
なお中国政府はクリミア併合に関し、当初から一貫して中立を維持することを選択してきた。

韓国の牙山フォーラム編集長であるギルバート・ロズマン氏は
「これらロシア大使館への抗議は領土紛争が死んでいないことを示す最初の真の兆候の1つであり、
『Sinocentrism(中華思想)』が中露関係で問題になりつつある」と述べた。

ロズマン氏は「2020年、最高に自信を深めた中国は、その指導者によって育まれた
不満を染み込んだ「成績」を清算することを切望して、短気な要求が急増する舞台になっている。
また1992年以降に観察されたロシアに対する敬意は不変の原則ではない可能性がある」と、
自身の「多極性対中華思想:中国とロシアの世界観と関係」というタイトルの記事に書いている。
ロズマン氏によると中国の抱く自信は米国でのコロナウイルスのパンデミックによって
彼らの中で真実味を増してより一層強化されたと述べた。