※BSプライムの感染症専門医は肥満の多い国が死亡率が高いのではないかと推測されていたのですが、BCG仮説と肥満仮説、皆保険制度、公衆衛生の政策、全てが複合的に組み合わさってると思うのです。ちなみに以下ブログは小児科医の記事です。

日本型BCGで新型コロナの免疫ができる?
https://www.takano-c.net/news/detail.php?no=59

「BCG接種が新型コロナにきく」という話が、ネットで出回っている。
BCGは子供のとき受ける結核の予防接種なので、これは一見すると医学的に根拠のないトンデモにみえるが、
ジョンズ・ホプキンス大学のBCG世界地図を見ると、疫学的な状況証拠は十分ある。

JSatoNotesによると、ドイツは1998年にBCG義務化をやめて新しいタイプのBCG株を使うようになったが、
図のように(ソ連から導入された)日本型のBCGを義務づけていた旧東ドイツ地域では感染率が低く(1万人中500人以下)、新型の旧西ドイツ地域では高い(1000人以上)。

一見この地図と合わないのはBCGを義務づけているイラン(死者27人)だが、イラン製の特殊なBCG株を使っている。
日本型のBCGを接種しているイラク(死者0.9人)とは対照的だ。
BCGを義務化するかどうかよりも、日本型のBCG株がコロナに有効で、新しい株がコロナにきかないのかもしれない。

武漢や大邱は、局地的に多くの人が密集して接触したことや院内感染による例外的な「感染爆発」だったと思われる(中国のBCG株も中国製)。
「ダイヤモンド・プリンセスで日本人の発症率は低くなかった」という反論もあるが、BCGの免疫効果が弱く、大量のウイルスが体内に入ると発症すると考えれば説明がつく。
これは普通の感染症も同じで、免疫は完璧なものではない。

いずれにせよ日本人が集団免疫に近い状態にあることは十分考えられるので、どれぐらいの比率で抗体をもっているかを政府が抗体検査でサンプル調査する必要がある。それによって今後の防疫対策は大きく変わる。
とても綺麗なデータです。日本に生まれてよかったです。