※潰瘍性大腸炎は地震のように活動期と寛解期を繰り返す疾患なのです。お薬はステロイドと免疫抑制もしくは抗炎症剤の組み合わせですね。

アサコール:より下部の消化管で放出される5-ASA製剤
2009/12/11
北村 正樹=慈恵医大病院薬剤部
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/200912/513472.html

潰瘍性大腸炎(UD)は、大腸の粘膜に炎症が生じ、潰瘍やびらんが肛門から口側に向かって連続的に発現する疾患である。
若年者(20歳前後がピーク)に好発する。同じ部位に起こる肉芽腫性炎症病変のクローン病(CD)も、病態や治療方針などに似た面があることから、潰瘍性大腸炎と併せて「(非特異性)炎症性腸疾患」(IBD)と呼ばれる。

潰瘍性大腸炎は、激しい腹痛や下痢などの症状が現れる「活動期」と、症状がほとんど消失している「寛解期」を繰り返し、生涯にわたり医療管理を必要とする難治性疾患である。
近年、日本でも増加傾向にあり、厚生労働省の特定疾患に指定されている。

薬物治療では、活動期の重症例にはステロイド薬やアザチオプリン(商品名:イムランなど)などの免疫抑制薬が使われるほか、
軽症から中等症では、5-ASA製剤のペンタサや、サラゾスルファピリジン(商品名:サラゾピリン)などが使用されている。。