――「検査して隔離が常識」などと主張するメディアが手本にしているのがアメリカです。
しかし、新型コロナ対策に資金を出してきたビル・ゲイツ氏が最近、「結果が出るまでに48時間以上かかる検査を大量にしたことは無駄だった」と語りました。
また、全員が「陰性証明」を取得して参加したジョージア州での合宿キャンプで感染が広がったという事例も注目されました。

PCR検査の弱点を考えれば「陰性証明」に意味がないことは明らかだ。

中国での陰性は先ほど話した程度のもので、その程度でよいというのであれば、そこで検査としてのPCRの話は終わりだ。
一方、アメリカでは検査、検査と増やした結果、また検査キットなどの資源が足りなくなってきたと報告されている。このしわ寄せは日本も含めた世界に及んでくる。
PCRの機材だけじゃなくて、綿棒とか遠心管とか補助機材も不足してくる。そうすると、本当に必要な人が検査を受けられなくなってしまうことが一番怖い。

今の「恐れすぎ」は公衆衛生として必要な範囲を超えている。「恐れすぎ」が蔓延して、ゼロリスクを求める動きにつながっている。
「検査して隔離」は「恐れすぎ」による思慮を欠いた発想だ。完全にゼロリスクにすることなどできない。

https://toyokeizai.net/articles/-/370721