白々しいなあ。

「リニア、当初は大推進論者」静岡知事、朝日新聞に手記
宮川純一
https://www.asahi.com/articles/ASN8C721NN88UTPB00K.html

 静岡県の川勝平太知事は朝日新聞に対し、リニア中央新幹線静岡工区に関する手記を寄せた。大井川の水量の減少が
懸念されて2027年の開業が遅れる可能性が高まっているが、「遅延の責任はJR東海にある」と断じ、ルート変更を
「一つの解決策」とした。またコロナ禍で社会が変化し、計画の評価と見直しを求めている。

 手記は8月上旬、朝日新聞記者が知事側から受け取った。「リニア中央新幹線VS水・南アルプス・流域住民」と題し、約4200字。リニアと川勝知事の関わりや、現在の見方を
示している。

 川勝知事は、国土交通省の国土審議会の委員のほか、JR東海の広報誌「ウェッジ」に20年ほど関わったことを記した。
そのころは「ひかりやこだまが多く止まるようになって静岡県に有利」と思い、「当初は大推進論者でした」と
ふりかえった。

 だが、地元の声を聞いたり、環境アセスメントの手続きで知事の意見をまとめたりする過程で、「初めて『水』の
重要性を骨身にしみて強く認識した」と考え方に変化が生じたことを説明した。今では「水・南アルプス・地域住民の
三者を守ることに専心している」という。

 JR東海に対し、大井川の流量が減らないよう2014年、工事で流れた地下水を全量戻すことを求める知事意見を
出したという。ところがJR東海がトンネル湧水(ゆうすい)を全量戻すことを表明したのは18年10月で、
「対話の環境が整うのに4年半の歳月を空費した」とJR東海が自ら事業を遅らせたと訴えている。
 今年のコロナ禍にもふれ、「東京中心主義が揺らいだ」との見方を示し、リニアによって首都圏に中京圏や
阪神圏が結びつく必要性に疑問を投げかけている。