>>585の続き

また、国民民主党の玉木代表が、合流新党には参加せずに別の新党を立ち上げる
考えを表明したことについては残念だとしたうえで、玉木氏とのこれまでの交渉の
経過を暴露し、合流条件に関する玉木氏の「ぶり返し」を次のように批判した。
「最終的に党名を投票でもってやるということが受け入れられれば(合流)了解という話を、
玉木代表からはいただいたので、それで枝野代表、福山幹事長にも話し合いで
決まらなければ投票という以外に、多数決で決める以外に方法はないと、これは
民主主義の原理だと、ここはなんとか了解してほしいというお願いをして、枝野代表の方も
それを了とされて答えを出してくれた。そうしたら(玉木氏が)またいろいろと消費税の
話や憲法の話をまたぶり返されて、それだけではだめだという話の繰り返しになって
しまい私個人としては非常に残念です」

小沢氏は、玉木氏に対し消費税減税や憲法に関する政策の議論は代表選挙や
合流後の党内論議で行えばいいと説得し玉木氏も了解していたはずなのに、
玉木氏が土壇場でぶり返したとし、機会があれば改めて玉木氏に合流新党に
参加するよう説得したいとの意向を示した。

小沢氏と言えば豪腕のイメージの一方で、記者会見などでは基本的には淡々と
話すタイプだが、この日は珍しくテンションが高く、所々で語気を強め熱く思いを語った。
2012年の野田政権時に民主党を離党して以来、小規模に甘んじてきたが、
今回久々に大規模の新党に参加することへの高揚感が背景にあるのかもしれない。

一方、小沢氏は「一兵卒として」「最後のご奉公」としての仕事に意欲を示したが、
小沢氏が「最後のご奉公」というのは初めてではなく、これまでも何度か口にしている
言葉だ。また、民主党を離れる際には、消費税をめぐる政策の違いで離党した小沢氏が、
今回は消費税をめぐる政策のすり合わせを後回しにし、野党結集の必要性を訴えるのも
皮肉な巡り合わせと言えるかもしれない。