バイデン氏、副大統領候補発表を延期 人選で内部対立か 2020.8.4 16:16

 【ワシントン=黒瀬悦成】11月の米大統領選で
民主党候補指名を確実にしているバイデン前副大統領は、
今週予定していた副大統領候補の発表を来週に延期した。複数の米メディアが報じた。
バイデン氏は当初、「今月1日に副大統領候補を発表する」としていたが、
民主党やバイデン陣営の内部で人選をめぐる対立が激化していることが
遅れの原因になっているとの見方が広がっている。

 副大統領候補の選考は最終段階に入ったとされ、カマラ・ハリス、
エリザベス・ウォーレン、タミー・ダックワースの各上院議員とカレン・バス下院議員、
スーザン・ライス元国連大使の女性5人が有力との見方が支配的だ。
特にハリス氏は、バイデン氏が資質を評価する発言をしたことから最有力と目されてきた。

 しかし複数の米メディアは最近、陣営の副大統領選考委員会の幹部がハリス氏について
「党候補指名争いの討論会でバイデン氏を罵倒したことを反省していない」
「自身が大統領になりたい気持ちが強く、野心的すぎる」「人の神経を逆なでしやすい」と
評していると相次いで報道。これにより「ハリス氏本命説」は一時後退する形となった。(続く)