※ちなみに私の「緊急事態では若者優先」の発想はすべてが平等で権利が無制限の左翼には非常にウケが悪いです。

新型コロナ治療、「高齢者より若者優先」は正しいか
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00141/042700007/

生命倫理学が専門の児玉聡・京都大学大学院准教授に聞いた。

「高齢を理由にICU利用を「制限」するイタリア」

新型コロナの感染による死者数が世界2位(4月26日時点)のイタリアでは、より多くの人の命を救うために、高齢を理由にICUを利用させないガイドラインが策定されています。
実際、75歳以上や60歳以上はICUに入れないとしている地域もあります。つまり、若い世代に優先的に使うようにしているのです。

英国医師会のガイドラインでも、年齢だけを理由に治療を拒否するのは法に触れる差別だが、
基礎疾患を持つ高齢者の場合は治療中に亡くなる可能性が高いため優先度が低くなるといった判断は、倫理的にも法的にも認められるとしています。

その根底にはどんな考え方があるのでしょう。

児玉氏:イタリアや英国政府の考え方は正確には分かりませんが、英米圏の生命倫理学者の標準的な見解はこういうものです。
新型コロナに感染して重症化したような場合、高齢者は短期で見た生存可能性が若者より低く、またもともと若者より余命も短いので長期的な生存可能性も低くなる。

つまり、生存数、生存年数を最大化するという発想では高齢者の優先順位は低くなるというのです。
だから、イタリア政府などが高齢を理由に医療機器などの使用優先度が下がると考えたのかは明らかではありませんが、学会や病院のガイドラインには、そうした考え方が含まれているのかもしれません。