※自然免疫とはマクロファージなどウイルスの最初の対応をしてくれる免疫の仕組みです。獲得免疫は抗体産出などT細胞やB細胞の免疫システムです。
  BCG仮説が囁かれてる理由が、自然免疫を高めるBCGワクチンがコロナを初動の自然免疫で倒してしまっていて、獲得免疫まで必要としてないという話なのです。
  つまりですね。(教授の話によると)コロナに感染しても、ワクチンを接種しても獲得免疫ができずに、前段階の自然免疫で対応できる人たちが抗体を作ってないということになるのです。

テレビでもすっかりお馴染みになった免疫学の第一人者である大阪大学免疫学フロンティア研究センターの宮坂昌之招へい教授にテレビ電話を通じて質問してみました。

「今まで集団免疫は、獲得免疫の、しかも抗体というパラメーターだけを見て判断していましたが、私は、それは間違っているのではないかと思っています。
ウイルスに対するからだの防御というのは、獲得免疫だけが規定しているのではなくて、われわれの免疫は自然免疫と獲得免疫の2段構えになっています。
自然免疫が強かったら獲得免疫が働かなくたってウイルスを撃退できる可能性があります。

自然免疫だけでウイルスを撃退することもあるから、抗体の量や陽性率だけを見ていても集団免疫ができているかは判断できない可能性があります。
今回はそういうことが起きているのかもしれません。」

https://news.yahoo.co.jp/byline/kimuramasato/20200516-00178807/