※現在、日本が調達を進めている対艦ミサイルは国産の超音速対艦ミサイル「ASM-3改」、ノルウェーが開発中の巡航ミサイル「Joint Strike Missile(JSM)」、
米国が開発した長距離対艦ミサイル「AGM-158C LRASM」、日本が2026年までに実用化を目指し開発中の「島嶼(しょ)防衛用高速滑空弾」の4種類となります。

防衛大臣記者会見
https://www.mod.go.jp/j/press/kisha/2019/03/19a.html

Q:この長距離巡航ミサイルの開発というのは、南西諸島、つまり日本で言われる尖閣、中国に対応するものという考えでしょうか。

A:どこかの国に対応するというよりも、今おっしゃったように、日本の南西諸島は約1,200kmありますので、島しょ防衛のために必要だということと、
先ほど申し上げたように相手の装備の射程がどんどん長くなってきておりますので、自衛隊員の安全を確保しつつ、事態に対応するためには、
やはり長射程のそういう装備が必要ではないかと考えているからでございます。

Q:日本では、最近の報道では防衛省で巡航ミサイル開発を進めてブラッシュアップすると報道されましたが、まず事実関係の確認と、巡航ミサイルに関しての考え方をお聞かせください。

A:「巡航ミサイル」ということについては、確立した定義が必ずしも存在していないと思いますので、いわゆる「巡航ミサイル」の保有について、一概にお答えすることはなかなか難しいと思いますが、
一般的に「巡航ミサイル」と呼ばれているものの一般的な特徴は、弾道ミサイルと比べますと、小型ジェット・エンジンによる推進、飛行機のような翼を持っている、水平に飛行していく、
長距離の目標に向かって正確に飛行する、といった特徴があるものと整理できると思っております。
私どもは近年、諸外国の艦艇に射程が長い対空火器の導入がどんどん進んでいることから、これに対応するためには、平成29年度に開発完了した空対艦誘導弾、
ASM−3の更なる射程延伸を図るべく早期に研究開発に着手し、順次航空自衛隊に導入していくこととしております。
これは、昨年末に作った中期防の中にも「海上優勢の獲得・維持」という項目がございまして、そこに更なる射程延伸を図った新たな地対艦誘導弾及び空対艦誘導弾を導入する、という記述がございますが、
そういうものに沿って、自衛隊員の安全確保のために、こういった装備の射程延伸を、これから図っていきたいと思っております。
そういうものを称して、さっき申し上げた「巡航ミサイル」というのであれば、そういうものの保有について、今、研究開発を行っていると申し上げていいのかなと思います。

豪州、中国念頭に防衛戦略見直し−今後10年で約20兆円投じる
7/1(水) 21:54配信Bloomberg
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef4d33b3bd7a34b33cbaaf42886c727bf5d3cad3

豪州は海洋での防衛能力を高めるため、同盟国の米国から長距離対艦ミサイル「AGM−158C」を約8億豪ドルで購入する計画で、射程距離を約370キロメートルとこれまでの3倍に伸ばす。