ばらつく店名公表 踏み切った足立区「5人以上感染で」
塩入彩、柏木友紀、川口敦子 大山稜、軽部理人 2020年7月22日 6時00分

 東京都の新宿や池袋で相次いでいた接待を伴う飲食店での集団感染が、
足立区でも新たに確認された。濃厚接触した客の特定を急ぐ足立区は、感染が起きた店名の
公表に踏み切ったが、店名を公表するか否かは、自治体によって判断にばらつきがある。(以下略)
ttps://www.asahi.com/articles/ASN7P6S47N7PUTIL01H.html

> 2店は、東武伊勢崎線沿いの狭い路地に小規模なパブやカラオケ店、バーなどが密集する一角にある。
>あちこちにフィリピン国旗が飾られ、「リトルマニラ」とも呼ばれるエリアだ。
>店名の公表をめぐっては、様々な声が聞かれた。
> 周辺で飲食店を営む女性(51)は「付近の店ではマスクをしていない従業員やお客もいて、
>前から危ないなと思っていた」。店名公表で感染拡大防止になると評価する。
>一方、女性の店も予約のキャンセルが出ており、気持ちは複雑だ。
>近くでバーを営む男性(26)は「前から感染者が出ているとの話は回っていた。
>店名を出されると営業再開後にも影響が出そう。経営者としてはきついだろう」と明かす。

>新宿区「現場の調査を優先」
> 一方、ホストクラブや劇場での集団感染が確認されている新宿区は、
>事業者名や店舗名を公表していない。クラスターが発生した劇場「新宿シアターモリエール」では、
>施設側がホームページで公表した際も、同区は発表しなかった。
>背景に、公表された際の風評を恐れて事業者が検査に応じなくなる、との懸念がある。
>区担当者は「社会への注意喚起というメリットよりも、現場の調査を優先する」と説明する。
>
> 厚生労働省は2月の自治体向けの事務連絡で、エボラ出血熱など特に危険な感染症では
>「発生状況に関する情報を積極的に広報する必要がある」とする一方、
>新型コロナについては「この方針を参考にし、適切な情報公開に努める」とするにとどめた。
>新宿区の担当者は「あいまいな通知で、自治体間の公表のずれにつながっている」と話す。