米国防長官「中国艦船が尖閣諸島周辺に入る頻度増加」警戒感 2020年7月22日 7時59分

アメリカのエスパー国防長官は、中国軍が南シナ海や東シナ海で
攻撃的な態度をとり続けていると批判するとともに、中国の艦船が
沖縄県の尖閣諸島周辺の水域に入る頻度が増していると指摘し、警戒感をあらわにしました。

アメリカのエスパー国防長官は21日、インド・太平洋地域の安全保障について
インターネットを通じて講演し、「中国人民解放軍は、南シナ海や東シナ海で攻撃的な態度をとり続けており、
ベトナムの漁船を追跡したりマレーシアの石油開発を妨害したりしている」と批判しました。

さらにエスパー長官は、「中国の人民解放軍が、日本の施政下にある
尖閣諸島の周辺水域に侵入する回数も時間も増えている」と述べ、中国の艦船が
沖縄県の尖閣諸島の周辺で活動を活発化させているという認識を示し、警戒感をあらわにしました。

その上でエスパー長官は「日本はアジア太平洋地域の要衝であり、
安全保障上の役割は増している」と述べて、中国が軍事力の増強を進めるなか、
同盟国である日本の役割に期待を示しました。

トランプ政権は、ポンペイオ国務長官が今月13日、南シナ海を巡る声明を出し、
当事国どうしで領有権争いの解決を促してきたこれまでの立場を転換し、
中国が南シナ海のほぼ全域の権益を主張するのは「完全に違法だ」という立場を表明するなど、
中国に対抗する姿勢をいっそう鮮明にしています。
ttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20200722/k10012527511000.html


グアムに陸上イージス導入 中国有事の防衛体制強化―米軍司令官 2020年07月22日08時42分
ttps://www.jiji.com/jc/article?k=2020072200265