村上春樹氏、毎日新聞のインタビューで関東大震災時の朝鮮人虐殺取り上げ、「危機の中の狂気」を警告。
台頭する排外主義を懸念、「リラックスさせていくことがメディアの責任」 聯合ニュース(朝鮮語版)報道。
ttps://www.yna.co.kr/view/AKR20200712046900073

村上氏は「新型コロナが広がる中で、このような一種の危機的状況にある場合には、
例えば関東大震災時の朝鮮人虐殺のように、人々が変な方向に動く可能性がある」とし
「このようなことをリラックスさせていくことが、メディアの責任であると私は考えている」と語った。
村上氏は新型コロナに危機感が大きくなった中で、社会の閉鎖性が強くなって、
自己中心主義、自国中心主義が拡散することを念頭に置いて「危機的状況」と語ったものと思われる。

彼はインタビューに先立ち行われたラジオ番組の録音で、アドルフ・ヒトラーの宣伝に関する言葉を
引用して良識より感情に訴える強いメッセージに不快な思いを表わした。

村上氏はこれと関連し、「私は1960〜1970年代の学園紛争時代に言葉だけで先行し
強い言葉がますます荒れていく時代を生きたので、強い言葉だけが進んでいく状況が
嫌いだし怖い」と、メッセージを伝える方法に関する意見を明らかにした。
彼は「最終的にはその時代が過ぎればそんな言葉はすべて消えてしまう。
誰も責任を負わない。そんなことを見たので、こういう言葉に対する警報を
発信したいという気持ちが強い、右でも左でも」と付け加えた。

最後に「私は声明のようなことはあまり信用していない。
感心する人がいるかもしれませんがそんなに長く、強く残らないと私は考える。
しかし音楽は、論理を超えたものであり共感させる能力が高い。小説も同じだ」と語った。

毎日新聞のインタビュー記事。
ttps://mainichi.jp/articles/20200712/ddm/010/200/014000c