世界制覇を宣言したような「香港国家安全法」の恐るべき条文
7/8(水) 17:35配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/f71b11176b52354c6b9a5571664862497975ccb9

驚く内容の「香港国家安全法」〜香港独立、共産党批判をすればどこにいても違反となる

香港国家安全維持法を読むと、驚きますよ。何が驚くかというと、中身以前に「域外適用」という概念でつくられていることです。
普通はどこの法律も「属地主義」が一般的です。属地主義というのは、日本国内の主権が及ぶ範囲で犯したことは、日本人も外国人も同じく罰せられます。これは当たり前のことです。
香港に行って変なことを言うと、捕まってしまうのは仕方がありません。域外適用というのは、日本以外で行ってもアウトだということです。
ですので、香港以外で批判をしてもアウトなのです。条文も、中国語を日本語に訳したものを読んで驚きました。少し読んでみますと、
「香港特別行政区の永住権を有さない者が、香港特別行政区以外で香港特別行政区が治する本法に規定する罪を犯した場合は、本法が適用される」。
要するに、日本人が他の国や日本で、香港独立、共産党批判を行うと違反になります。私のいまの発言は、この法律違反です。
日本にいてもそうです。これで中国は、宇宙を支配したのと同じですね。

安倍総理が習近平氏の前で尖閣の話をすれば違反になる

主権などは関係ありません。習近平さんは日本に来ないとは思いますが、来たときに、安倍さんが少しでも尖閣の話をしたら、「違反です」ということになります。
驚きますよね。尖閣の話は特に、この法律に規定する分裂という話です。尖閣の話を安倍さんがしたら違反だと言われる。すごい法律です。
これを許したら、もう主権はありません。尖閣の周りで海上保安庁が守ると言ったら、違反になるわけです。
宇宙人も違反になってしまう。地球のみならず、宇宙も中国のものですね。

飯田)そんな国に、これから先も投資しようとする企業が、日本にもあります。
高橋)投資してもそのうち没収されるでしょう。日本の国内でも、少し批判をしたら捕まるかも知れません。犯罪人引渡し条約を結んだらアウトというレベルです。
飯田)中国本土はもちろん、いままでは安全であった香港に出張に行っても、どうなのかということになります。
高橋)香港に行けば属地主義ですので、危ないですよ。
飯田)そうなると、香港の金融ハブとしての機能維持はもう無理ですね。

高橋)英語特区として、金融庁の行政を金融機関向けはすべて英語にするというのがいちばん簡単です。
日本に来たら、日本語訳をつくって行わなければなりませんが、それがなくなるだけでも、香港の金融機関が日本に来る可能性は出て来ると思います。