https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-08-02/QEBJPRDWLU6M01
1−3月GDP年率2.2%減、伸び率変更なし−設備投資は下振れ
占部絵美 2020年8月3日 8:55 JST 更新日時 2020年8月3日 9:13 JST

●市場予想では2.8%減への下方修正が見込まれていた
●設備投資は前期比1.7%増、速報値の1.9%増から下方修正

2020年1−3月期の実質国内総生産(GDP)2次速報の改定値は前期比年率2.2%減と、
伸び率は2次速報から変更はなかった。法人企業統計の確報値で設備投資が下振れたこと
を踏まえ、市場では2.8%減への下方修正が見込まれていた。内閣府が3日発表した。 

法人企業統計については、新型コロナウイルス感染拡大の影響で回答率が低下し、実態を
反映しきれていない可能性があることから6月1日発表分を速報値とし、改めて7月27日
に確報値が公表された。速報値の設備投資を反映したGDP2次速報値は1次速報値の
3.4%減から上方修正されていた。

キーポイント
●GDP2次速報の改定値は前期比0.6%減、2次速報値から横ばい(ブルームバーグ調査
 の予想中央値は0.7%減)
●年率換算2.2%減、2次速報値から横ばい(予想2.8%減)
●設備投資は1.7%増、2次速報値の1.9%増から下方修正(予想1.0%増)
●個人消費は0.8%減、2次速報値から横ばい(予想0.8%減)

エコノミストの見方
農林中金総合研究所の南武志主席研究員(7月27日付リポート):
・17 日発表の4−6月期1次速報では、前半は緊急事態宣言発令などで経済活動が大きく
 落ち込み、宣言解除後も持ち直しが鈍かったため、3四半期連続のマイナスは不可避
・7−9月期には一定のリバウンドが予想されるが、感染再拡大への警戒もあり、年度内は
 底ばい傾向が続く可能性が高い