ボルトン回顧録「2018年米朝首脳会談でトランプ大統領は米国と北朝鮮の終戦を公式宣言しようとしたが、
安倍首相がワシントンDCを訪問し直接説得。共同声明には盛り込まれず」 聯合ニュース(朝鮮語版)報道。
ttps://www.yna.co.kr/view/AKR20200622030400009

ボルトン元補佐官は首脳会談前にトランプ大統領、ポンペオ国務長官らと会食。
その席で「トランプ大統領が朝鮮戦争を自分が終えたと言うことができるという
期待感に魅了されているという悪い感触があった」と回想。
トランプ大統領は終戦宣言をメディア広報用のジェスチャーとしてとらえ、
国際関係に与える重大な影響は全く考えていなかったと主張。

その上で「私たちがこのような譲歩をするかもしれないということについて、
日本が特に不安に思うことを知っていたので、その日の午後、ワシントンDCを訪問する
谷内国家安全保障局長(当時)がどのような話をするか非常に聞きたかった」とした。

終戦を共同声明型として宣言する方案が議論される中、
安倍晋三首相が直接警鐘を鳴らしに来たという回想も出た。
ボルトン元補佐官は、安倍首相があまりにも多くの譲歩をしないようにトランプ大統領を説得するために、
カナダで開催される主要7カ国(G7)の首脳会議に向かう途中にワシントンDCを訪問したと回想。
安倍首相はトランプ大統領に「北朝鮮人は生き延びた者達(survivors)で、彼らは自らの体制に命をかけた。
彼らは非常に過酷なずるい政治家である。これがまた繰り返される平凡な日常と考えたなら、
彼らは昔ながらの方法に戻るだろう」と言ったという。
トランプ大統領と安倍首相は北朝鮮をテーマに「良い対話」を交わしたと、ボルトン元補佐官は評価した。

ボルトン元補佐官は、核兵器・弾道ミサイルに対する北朝鮮の基本的な宣言などを
終戦宣言の対価として北朝鮮に要求することをポンペオ長官と一緒に議論したとも述べた。
彼は北朝鮮が同意しないとみたが、少なくとも終戦宣言の譲歩を防ぐことができると考えたと説明した。
結局共同声明に終戦宣言は盛り込まれなかった。

>安倍首相がワシントンDCを訪問
おそらく2018年5月29日発表、6月7日に行われた日米首脳会談のこと。8日からカナダでG7。