生活の障害

統合失調症では、先に述べた幻覚・妄想とともに、生活に障害が現れることが特徴である。この障害は「日常生活や社会生活において適切な会話や行動や作業ができにくい」という形で認められる。陰性症状とも呼ばれるが、幻覚や妄想に比べて病気による症状とはわかりにくい症状である。
患者本人も説明しにくい症状なので、周囲から「社会性がない」「常識がない」「気配りに欠ける」「怠けている」などと誤解されるもととなることがある。 こうした日常生活や社会生活における障害は、次のように知・情・意それぞれの領域に分けて考えると理解しやすい。