習近平、激怒…中国経済大打撃で「共産党ナンバー2」の反乱が本格化
6/21(日) 7:01配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/5da7bf124c91685114b48835ba39ab7817be4dbb

中国共産党内の序列で、トップの習近平国家主席とナンバー2の李克強首相の対立が最近、顕著になってきた。

「南院と北院の争いは最近、激しくなっている。巻き込まれた私たちは大変だ」

中国共産党の中堅幹部は電話の向こうでこのように漏らした。北京市中心部の政治の中枢、中南海地区には、南側に党中央の建物、北側に国務院(政府)の建物がある。
党幹部らは、習近平総書記(国家主席)と李克強首相の経済政策をはじめとするさまざまな対立について、「南院と北院の争い」という隠語を使って表現している。

22日の開幕式で李氏が読み上げた政府活動報告の中には、2020年の国内総生産(GDP)成長率の数値目標がなかった。極めて異例のことだった。

共産党関係者は、習氏と李氏が激しく対立したため、調整がつかなかったことが理由だと説明した。
中国の2019年の経済成長率は6.14%だが、今年は新型コロナの影響で、大きく低下することは避けられない。
実務担当者の李氏らは「2%以下になる可能性もある」と想定したのに対し、習氏とその周辺は「5%以上を目指せ」としつこく要求したという。
今回、その調整すらつかなかったことで「二人の対立はより高いステージに突入した」と表現する党関係者もいる。

共産党のツートップの確執は2022年の党大会まで続きそうだ。「天の声」が2つあることで、行政の現場では大きな混乱が生じている。