中国軍将校が研究資料を持って米国から帰国しようとしたが、ビザ詐欺で逮捕される。
華春瑩報道官は「合法的権利の侵害、政治的迫害」と猛反発。 聯合ニュース(朝鮮語版)報道。
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FBIによると逮捕された王氏は人民解放軍少佐程度に相当する地位にあり、軍から賃金ももらっていた。
しかし、2018年にビザ申請をした際に記載した中国軍内での地位はこれとは異なっており、
王氏はこれについて「ビザ発給の可能性を高めるため意図的に虚偽記載をした」と話したという。

また出国のために空港に到着する前に自身の微信(中国版LINE)のメッセージをすべて削除していた。

ビザの申請書類によると、王氏は、2002〜2016年に中国軍の医学分野准教授として勤務しており、
カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)にて科学研究を行うために渡米した。
彼は摘発後、米国税関当局に「中国軍大学の研究室の責任者から、
カリフォルニア大学の研究室の配置を観察し、これをどのように中国で模倣するかの
情報を取得するように指示された」と話しているというのが米司法省の説明である。

米税関当局は王氏が中国軍の同僚と共有するために、カリフォルニア大学で行われた
研究物を持っており、彼が研究内容を電子メールで中国に情報を送っていたと考えられると伝えられた。
王氏が持っていた、カリフォルニア大学での研究物のいくつかは、
米国保健社会福祉省(HHS)と国立衛生研究所(NIH)などの政府資金支援を受けたものであった。

中国外務省の華春瑩報道官は「米国が軍関連の背景を理由に帰国する中国人留学生を逮捕したのは、
合法的権利を強く侵害」とし「露出した政治的迫害だ。「将校」であることを強調するのは
彼を悪魔化しようとする意図があるだけだ」と批判した。
続いて「王さんは、心血管疾患分野の医師であり、
彼が米国の国家安全保障・利益に害になるのか分からない」とし
「米国が中国人留学生の理由のない弾圧を停止し、合法的権利を保障することを促す」と述べた。