上司から「ボーナスもらえると思うな」…自殺男性の遺族が1億円賠償求め提訴
6/24(水) 11:57配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/2289a96373ccffa852a3cb8cee00d37d4673ffd6

 ガスや石油製品などを販売する「橋本産業」(東京都)の山形営業所(山形市)に勤めていた男性従業員(当時51歳)が自殺したのは、上司のパワーハラスメントが原因だったとして、遺族が上司と同社を相手取り、約1億円の損害賠償を求める訴訟を山形地裁に起こした。提訴は4月17日付。

 訴状によると、男性は1985年に営業職の正社員として同社に入社し、同営業所で勤務。2017年6月頃から、同営業所の所長に「おまえには人望がない」「ボーナスもらえると思うなよ」などと、他の従業員らの前で叱責(しっせき)されたり、複数回にわたって営業日誌を書き直させられたりした。男性は体調不良となり、18年3月に上山市の実家の近くで自殺した。

 遺族は同年5月、山形労働基準監督署に労災を申請。同労基署は同年11月、営業所長の叱責によってうつ病を発病し、自殺したことなどを認定した。

 同社は読売新聞の取材に対し、「訴状の内容を精査して対応を検討する」とコメントした。