スペインのゴンサレス外相は28日、日産自動車のバルセロナ工場閉鎖の方針発表に対して遺憾を表明し「撤回させるためにできることは何でもする。対話を続ける道はあるとまだ信じている」と訴えた。ロイター通信とのインタビューで語った。
この日、工場周辺ではマスクを着けた従業員ら約千人が道路を封鎖したり、タイヤを燃やしたりして抗議デモを行った。欧州内で新型コロナウイルスによる犠牲や経済への悪影響が特に深刻なスペインにとり、従業員約3千人が勤務し、
関連雇用も2万〜3万人に上るとされる同工場の閉鎖は大きな打撃となる。
ゴンサレス氏は雇用の維持が政府の最大の関心事で「そのために闘い続ける」と強調。まずは日産と対話するとしたが、他の企業との話し合いもあり得ると述べた。
スペイン政府は既に日産へ支援計画を提示。工場閉鎖には10億ユーロ(約1190億円)以上かかるとの推算を示し
「投資より高くつく」として維持を求めていた。(共同)
https://www.sankei.com/economy/news/200529/ecn2005290011-n1.html