「中国が『サラミ戦略』」「一つずつ現状変更」茂木外相が警戒感 尖閣・漁船追尾問題
6/12(金) 17:43配信 毎日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/128e7a958479f3be84c72010029d2df8cd3308ac

茂木敏充外相は12日の参院外交防衛委員会で、5月に沖縄県・尖閣諸島周辺で領海に侵入した中国公船が日本漁船を追尾した問題で、
「中国は一つずつステップを踏んで現状を変更し、新たな(既成)事実を作っている段階にある」と懸念を表明した。
そのうえで中国の行動を、サラミを薄く切るように少しずつ状況を変えて権益確保を図る「『サラミ戦略』を取っている」と指摘し、「しっかり対応することが必要だ」と述べ、常態化を防ぐ考えを示した。

中国は東シナ海で公船の日本領海への侵入を常態化させ、東南アジア諸国と領有権争いがある南シナ海では人工島造成や行政区新設を行うなど、海洋活動をエスカレートさせている。
海上保安庁によると、中国公船2隻は5月8日、日本漁船1隻を追尾した。日本漁船への接近は2013年に2回、14年に1回、19年に1回あるが、
政府関係者によると今回は追尾時間が約2時間でこれまでより長かったという。また、2隻は翌9〜10日に領海内に26時間以上侵入し、13年の約28時間に次いで過去2番目に長い滞在時間だった。