※民生部門の自動車などに使われているAIのソフトウェアや画像認識の半導体技術は軍事転用ができるのです。

「群れ」でやってくるドローン攻撃 日本の対処は
佐藤正久・前副外相 2020年3月19日
https://mainichi.jp/premier/politics/articles/20200318/pol/00m/010/002000c

米国によるイラン革命防衛隊「コッズ部隊」のソレイマニ司令官の殺害にはドローン(無人機)が使われた。「戦争」に新しい時代が来ている。
ドローン攻撃は年々、単独攻撃だけではなく巡航ミサイルと組み合わせるなど、複雑化、高度化しており、近年は人工知能(AI)が使われるようになっている。
自分で目標を見つけて攻撃する。自動車の自動運転が進んでいるのと同様に、このAIが加速度的に賢くなってきている。
ドローンを動かす電波をどう妨害するかということからサイバー・電磁波分野にもつながる。
位置情報という点では衛星を使ったGPSが関係してくる。「宇宙」「サイバー」「電磁波」「ドローン」という組み合わせがこれから急速に増えていく。
現在問題になっているのは「スウォーム」と言って、小型のドローンを群れのようにして大量に投入する。夜間に侵入し、赤外線で敵を発見し攻撃する。

米国や中国が開発しているが、こうした方法で攻撃された場合、全機を打ち落とすのは非常に困難だ。

実際には技術面での軍事と民間の境目はほとんどなくなっている。GPSも自動運転もそうだ。
自動車についている衝突防止装置も元になったのはF2のフェーズドアレイレーダーの技術だ。
ボーイング787の複合素材もF2に使われていたものだ。