新型コロナウイルスによって「新自由主義」が壊滅的な打撃を受けた理由=岩井克人(東京大学名誉教授)
2020年5月18日
https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20200526/se1/00m/020/048000c

── 各国の政府が民間企業に対して莫大(ばくだい)な支援をしている。国家が民間企業に関与して、従来の資本主義が変質する契機にならないか。

■ミルトン・フリードマン(ノーベル経済学賞を受賞した米経済学者)が主張したような自由放任主義では資本主義は持続不可能だ。
自由を守るためには自由放任主義を捨てなければならないというのが、ジョン・メイナード・ケインズ(20世紀を代表する英経済学者)から私が学んだことだ。
必要ならば政府が介入して、資本市場や民間を救うということだ。