>>514の続き

 米国のトランプ大統領が「中国に感染拡大の責任がある」と批判を向けている。
確かに中国は無症状者を患者としてカウントしないなど情報に不透明なところがあったが、
いま批判しあうときではない。同様に、WHO(世界保健機関)を「中国寄りで対応が遅れた」と
批判して、拠出金を止めようとする。世界の司令塔であるWHOを壊す気でしょうか。
課題があるのは事実だが、いま騒ぐ状況ではない。

 トランプ大統領の言動は、自分の選挙を意識したものでしょう。感染が拡大した国内の
不満を外にそらそうとしているが、自分の都合でしかない。

 いまはコロナの課題をどう解決していくか考えていくとき。中国と米国が協力し、WHOを
中心に世界が団結して、治療薬やワクチンの開発など科学的な対応を検討していく必要がある。
安倍首相と内閣中枢のリーダーシップが、こういったときにワンチームで発揮されることを
期待している。(本誌・吉崎洋夫)