https://jp.reuters.com/article/minneapolis-police-poll-idJPKBN23938K
2020年6月3日 / 08:58 / 6時間前更新
抗議デモに共感64%、大統領の対応は55%が不支持=米世論調査

[ニューヨーク 2日 ロイター] - 2日公表のロイター/イプソス世論調査によると、
米ミネソタ州で起きた白人警官による黒人暴行死事件への抗議デモが全米に広がっている
ことについて、抗議活動参加者に「共感する」と答えた人の割合が64%に達し、否定的
な27%、「分からない」の9%を大きく上回った。

逆にトランプ大統領の対応を支持しないという割合は55%超、このうち「強く反対」が
40%となり、支持は33%にとどまった。共和党員に限っても、トランプ氏の対応に肯
定的だったのは67%と、大統領としての職務全般を評価する声が82%あったのと比べ
てかなり低い水準だった。

トランプ氏はデモへの強硬措置を打ち出し、暴動の鎮圧には軍を出動させる考えも示唆し
ているものの、調査結果から見ると、そうした姿勢は国民の反発を招き、政治的にマイナ
スとなる恐れがある。

日中に行われている多くのデモは平和的だが、夜間には一部が暴徒化し、警官隊との衝突
も発生。共和党員、民主党員ともに平和的デモには賛成との意見が過半数を占めた半面、
結果的に暴力に至った行動が適切だったと答えたのは25%弱だった。

別のロイター/イプソス調査では、11月3日の大統領選で共和党のトランプ氏対民主党
のバイデン前副大統領の争いとなった場合、バイデン氏に投票すると述べた登録有権者は
47%、トランプ氏が37%で、その差10%ポイントは、バイデン氏が民主党の大統領
候補指名をほぼ手中にした4月上旬以降で最大になった。