米大使公邸の壁乗り越えた大進連「国民がわれわれを支持した」 記事入力 : 2020/05/05 21:24
一審での懲役1年に検察「厳罰にすべき」と控訴 大進連も控訴「義理堅い行動、無罪」と主張

 駐韓米国大使の公邸に無断で侵入し、デモを行った
韓国大学生進歩連合(大進連)のメンバーらに懲役1年を言い渡した一審判決について、
検察と被告の双方がこれを不服として控訴したことが5日分かった。

 法曹界によると、大進連側は4日、裁判所に一審判決を不服として控訴状を提出した。
大進連側の法定代理人は先月29日の一審の裁判を終えた後「国民全体が支持していた若者たちの
義理堅い行動が必ず無罪宣告を受けられるようにする」として控訴する意向を明らかにしていた。

 一方の検察は今月1日、先に控訴状を提出した。検察は先月22日に開かれた結審公判で、
キム・ユジン被告(29)に懲役1年6月を求刑し、ほかの被告3人にはそれぞれ
懲役2年から2年6月を求刑した。求刑より軽かった一審判決を不服として控訴したわけだ。

 ソウル中央地裁(刑事18単独、ヤン・ウンサン判事)は先月29日、業務妨害などの罪で起訴された
キム・ユジン被告ら大進連のメンバー4人に対し、懲役1年、執行猶予2年を言い渡した。
大進連の男女メンバー17人は昨年10月18日、ソウル市中区にある米国大使公邸の壁をゲリラ的に
乗り越えて無断で侵入、ハリー・ハリス駐韓米国大使の家族が生活する公邸の玄関前を占拠した。
メンバーらは1時間以上も「ハリスはこの地を去れ」などと書かれた懸垂幕を手に不法行為を働いた。

 判事は判決文で「証拠から認められる犯行場所と持続時間、行為などを総合すると、
被告らのそれぞれの行為は威力に該当し、業務妨害の故意が認められる」として
「塀を乗り越えて大使の居住する宿所の前まで入った以上、被告らが被害者の住居に侵入したことが
明白に認められる」と述べた。また「被害者は処罰を望んでおらず、表現の自由やデモの自由は
保障されるものの、他人の権利侵害まで認められるわけではない点、あらかじめはしごを準備して
大使館の機能と安寧を侵害した点などを(量刑を決める上で)考慮した」と指摘した。

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