安倍 無能・無策・無責任政権が招いた「非常事態」

コロナ対策に名を借りた「緊急事態」反対
自らの失政を暴露した「安倍」記者会見

東京五輪第一で2ヶ月も空費、
感染実態示せず保障なき「非常事態」延長

 安倍政権は、コロナ感染拡大に伴う「非常事態宣言」を31日まで延長すると決めた。首相は記者会見でこの間のコロナ対策の総括も感染者実態など科学的根拠も、延長追加の経済保障も具体的に示さなかった。

 逆に「第1波中国経由は抑え、欧米経由も収束へと進み確実に成果」と開き直った。今、効果をあげているのは政府の無策の中ながら人々が自分と他人の命を守り、医療従事者の困難を軽減し助け合うとする自律的意思の成果でしかない。

 この国の「非常事態」発出と延長は「東京五輪第一」で、延期決定の3月まで世界感染の爆発時に、国民の命を軽視し検査も治療体制の準備もなく2か月を空費した安倍政権の招いた棄民と失政の結果だ。

 検査の少なさの因を、安倍は「人的目詰まり」と言い放った。「目詰まり」とは、感染対策の司令搭である厚労省・結核感染省課をさし、福島原発事故の際の「原子力村」に似た保身と明治以来の旧弊を継続する集団の存在だ。安倍は行政の長として何らこの行政機構を統括できない自らの無能・無責任を暴露したのである。

補償なき延長は「死ね!」と同じだ

 現在の無残な崩壊の淵にある医療体制危機や、検査体制脆弱さの原因は、歴代自民党の新自由主義による医療費削減と行政改革に因があり、そこに安倍政権のアベノミクス政策と消費税10%増税による深刻な経済破綻が追い打ちをかけた結果だ。