毎日新聞と社会調査研究センターは22日、全国世論調査を実施した。安倍内閣の支持率は34%で、7月18日に行った前回調査(32%)と比べて横ばいだった。不支持率は59%(前回60%)だった。新型コロナウイルス感染症に対する日本の医療・検査体制に不安を感じるか聞いたところ、「不安を感じる」は62%で、「不安を感じない」の23%を大きく上回った。「不安を感じる」と答えた人は6月の調査(50%)より12ポイント上昇し、感染拡大が続く中で国民の不安は高まっているようだ。

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 内閣支持率は5月23日の調査で27%に急落した。6月の調査で36%に持ち直したが、前回7月の調査で再び32%に下げていた。

 医療・検査体制を巡っては、6月以降、全国で感染が再拡大し、政府は「第1波」とされる今年4月ごろと比べて重症者数が少なく、当時ほど病床が逼迫(ひっぱく)していないと説明しているが、国民の不安は増している。新型コロナへの政権の対応については、「評価する」は20%(前回17%)で、「評価しない」の63%(同60%)を大幅に下回る。政権の新型コロナ対応への不満が強いことが、支持率低迷の一因となっているようだ。