安倍首相の辞任を求める声が高まる

内閣支持率は5月23日の調査で27%に急落した。6月の調査で36%に持ち直したが、前回7月の調査で再び32%に下げていた。

 医療・検査体制を巡っては、6月以降、全国で感染が再拡大し、政府は「第1波」とされる今年4月ごろと比べて重症者数が少なく、当時ほど病床が逼迫(ひっぱく)していないと説明しているが、国民の不安は増している。新型コロナへの政権の対応については、「評価する」は20%(前回17%)で、「評価しない」の63%(同60%)を大幅に下回る。政権の新型コロナ対応への不満が強いことが、支持率低迷の一因となっているようだ。

 安倍晋三首相は今月17日、病院に「検査」のためとして約7時間半滞在したため、首相の健康不安説が与野党内でささやかれている。いつまで首相を続けてもらいたいと思うかとの質問では、「できるだけ長く続けてもらいたい」23%、「来年までは続けてもらいたい」26%だった。一方で、「年内に辞めてもらいたい」24%、「ただちに辞めてもらいたい」26%で、続投を求める意見と辞任を求める意見が二分している。