中国が台頭する国連機関、米WHO拠出停止は「好機」か?
2020年4月19日 14:28 発信地:国連本部/米国 [ 米国 北米 ]

【4月19日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が先週、
新型コロナウイルス対応で中国に追従しているとして世界保健機関(WHO)を糾弾し、
資金拠出を停止するよう政権に指示したと発表したが、
中国は米国が手を引く場所で自国の国際的な地位を高めるという戦略を確立しつつある。(以下略)
ttps://www.afpbb.com/articles/-/3279270

> 欧州連合安全保障研究所(European Union Institute for Security Studies)のアジア部門上級アナリスト、
>アリス・エクマン(Alice Ekman)氏は、「過去10年以上にわたって、特に習近平氏が国家主席に就任した
>2012年以降、中国外交はグローバルな統治を再編しようという圧力を本気でかけてきた」とAFPに語った。
>「これは尊大な野心で、中国が論じているのはこの再編の『かじ取り』についてだ」

> ますます増える平和維持活動(PKO)への部隊派遣を含め、
>中国は国連において、日本を抜いて米国に次ぐ2番目の財政貢献国となっている。
>
> ニューヨークの国連本部から指示される活動だけではない。
>国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)や国連食糧農業機関(FAO)、国際民間航空機関(ICAO)、
>国際原子力機関(IAEA)など多くの国連機関で、中国はその財政的影響力を駆使している。
>
> エクマン氏は、「ドナルド・トランプ氏が米大統領に選出されて以降、中国は多国間主義の
>保証人としての立場を強めた」と指摘。新型ウイルスのパンデミック(国際的な大流行)は
>中国政府にとって「全方位でグローバルな統治に投資する」も新たな好機だと述べた。
>
> エクマン氏によると、中国のアプローチは「実利的・国際的」な戦略で、WHOはそうした戦略における
>「多くの国際機関の一つにすぎない」という。 「長期的には、中国は国際統治における
>ポスト欧米時代の到来を望んでおり、そこで中心的な役割を果たすつもりだ」