入院中の女性患者に薬物を投与して、わいせつな行為をしたとして島根県警出雲署は27日、島根大医学部付属病院の元医師、梅本洵朗(じゅんろう)容疑者(29)(島根県出雲市)を準強制わいせつ容疑で逮捕した。容疑を認めているという。

 発表によると、梅本容疑者は昨年2月7日夜、勤務していた同付属病院で、県内在住の20歳代の女性患者に薬物を投与して昏睡(こんすい)状態にし、下半身を触った疑い。

 巡回中の看護師が女性の異変に気づき、病院が翌8日、県警に連絡。梅本容疑者は女性の主治医ではなく、面識もなかったという。

 同署などによると、梅本容疑者は付属病院で勤めた後、今年4月から県立病院で勤務。今月7日、別の女性宅に侵入し、下着を盗んだとして窃盗容疑などで逮捕され、県立病院を辞職していた。

 付属病院の井川幹夫病院長は「心よりおわび申し上げる。綱紀粛正に努め、信頼回復に取り組みたい」とコメントした。