買いだめは理論として確立されてます。具体的な事例は、銀行の取り付け騒ぎなどです。

ロバート・K・マートンの理論
「銀行資産が比較的健全な場合であっても、一度支払不能噂がたち、相当数の預金者がそれをまことだと信ずるようになると、たちまち支払不能の結果に陥る」

説明すると、ある銀行に「支払いが不能になる」という噂が立つだけで、預金者が銀行に殺到して、潰れるはずのない銀行が「支払い不能」となってしまうという理論です。

これは「マスクがない」「スーパーの棚に食料品がない」といった噂が立つだけで、市民がお店に殺到して、品物が無くなってしまうことを説明できます。

小池都知事が強い言葉で「ロックダウン」「都市封鎖」と言ってしまうと都民が不安になり、食料品が無くなると噂がたてば「本当に無くなる」ことを引き起こすことがマートンの理論で引き起こされるのです。

※参考資料 大阪大学の講義「第一部 社会制度に特有の<危うさ>と<堅固さ>」の「第二回講義§2予言の自己実現」
http://www.let.osaka-u.ac.jp/~irie/KOUGI/kyotsu/1999/9902prophecy.htm