“リベンジ消費”に沸く中国の繁華街 飲食店に長蛇の列、スポーツジム活気も
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/200401/mcb2004010500004-n1.htm

 中国で“リベンジ消費”が始まったようだ。肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの影響で閑散としていた北京市の西単や三里屯、
王府井などの繁華街では、上海市でも一部ショッピングセンターは人波でごった返し、飲食店には長蛇の列。スポーツジムは長期間自宅で過ごした体を鍛え直そうとする会員を迎え、長らく静まり返っていたカラオケ店からは歌声が聞こえてくるようになった。

 地方政府の多くも消費を盛り返す取り組みを進めている。山東省青島市は3月中旬からショッピングや飲食、不動産など10分野の
販売促進キャンペーンを展開。江蘇省南京市は総額3億1800万元(約48億6600万円)となる商品券を市民に支給すると発表した。
商品券の額面は100元と50元で飲食やスポーツ、書籍、農村ツーリズムなどで利用できる。

 中国商務省は、自動車や家具、家電の消費を促進する措置を検討すると発表。また、全国でモデルケースとなる歩行者天国を打ち出し、
商店の営業再開を早急に進めて街の活気を取り戻す考えだ。

 中国国際経済交流センターの魏建国・副理事長は「感染状況は好転しつつあり、抑圧されていた実店舗での消費ニーズが解き放たれ、
文化・旅行、スポーツなどの消費も高い波が訪れる。総体的に中国の消費は通年で安定を維持しつつ前進し、社会消費財小売総額は
45兆元に達する見込みだ」と述べた。若者らがショッピングする姿が見られる。営業再開する飲食店も増え、料理をテークアウトする客が絶えない。