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米雇用3月70万人減 減少は9年半ぶり、失業率も悪化
2020/4/3 21:40

【ワシントン=河浪武史】米労働省が3日発表した3月の雇用統計(速報値、季節調整済み)
は、景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数が前月比70万1千人減少した。就業者の
減少は2010年9月以来、9年半ぶり。失業率は4.4%と前月から0.9ポイントも悪化した。

新型コロナウイルスの影響で雇用情勢は足元で一段と悪化しており「失業率は4〜6月に10%
を超える」(米議会予算局)との見方が強い。

就業者数は減少幅が市場予測(約14万人減)を大きく上回り、前月(27万人増)から急激
に悪化した。飲食産業が41万人減と影響が大きい。失業者数は前月の578万人から714万人
に急増。ただ、統計集計後の3月15〜28日だけで、失業保険の新規申請が1000万件も発生し、
4月の失業率は10%前後に急上昇する可能性がある。